ボルボV60 ゲトラグDCTトラブル!原因を追究せよ!

 

ボルボV60

 

トランスミッションセイノウテイカ表示されたとの事で、レッカーで運ばれてきました。

以前にも同様のトラブルが発生し、その時は問題なく走れたが今回は

ガタガタと変な挙動、アクセル反応なし。

 

 

 

 

①ABS警告灯、DSTCエラー、ブレーキ警告灯、自動ブレーキ警告が点灯

この状態(冷感時)で前後すると一定の割合でDSTCエラーからABS/DSTCエラーが表示

②させるのと当時に動かなくなる。シフトチェンジを試みても変化なし、エンジンオフで①に復帰し動かせる。

診断機のフォルトコードに4輪ホイールセンサーの右前が故障していると出ていたため、①の状態で

センサーの値を監視したところ右前はゼロのまま。 

ホイールセンサーは、ブレーキ、トラクションコントロールなどに大きく影響するためもしかしたら

トランスミッションの不具合に多少関連しているかもしれない。

センサーの不具合で動かなくなったという記述もあったためまずは

この可能性を除外するためにこのセンサーを交換する。

 

こちらの方のサイトを参考にさせて頂き勉強しました。

https://minkara.carview.co.jp/userid/165089/car/1706827/4391474/note.aspx

 

ゲトラグDCTの多くに発生するというトランスミッションのトラブル。

《トランスミッションセイノウテイカ》という表示と共に、

エンジン空ぶかし状態で前にも後ろにも進まなくなる故障(②もこれと似た症状)

DCTオイルを交換して改善する場合があるらしいので試したいが本来の原因を

追究された方が対策したブリーザーホース追加の方法がある。

このエラーが表示される原因として、トランスミッションオイルの温度が上がり

オイル量が増える事によってトランスミッション内の内圧が上がり、オイルがオイルシールなどの

隙間から漏れる、今度は、オイルが冷えると量が減るため、シール部分などから

トランスミッション内部にエアーを吸い込むため、油路のエア噛みが発生するという事らしい。

対策として、トランスミッション内の上がった内圧を逃がす対処と、

増えるオイルの逃げ場を確保する事によってトランスミッション内の気圧変化を一定にするための

ホースとブリーザーと追加すれば改善される。

もう一つは、診断機によるDCTのゼロ点リセットを行う事で改善される可能性も残されているが

十分に調べたうえで作業した。

 

 

結果、スピードセンサーの交換で完了。 

 

4輪共にホイール(タイヤ)が正常に回転しているかどうかをこのセンサーで拾って

メインコンピューターに送信して各制御に命令しているわけで、これが狂えば

トラクションコントロールやアンチロックブレーキ、トランスミッションなどなど

異常をきたすわけです。

 

併せて予防整備として

DCTオイル漏れは見受けられないため、追加のブリーダーは取り付けず、

純正DCTオイルを用意し交換。 信号スタートなどの初期シフトショックも改善されて

まだまだ長く乗って頂けそうです。良かった。