アウディA6 H&Rダウンサス 乗り心地改善?

 

こんにちは!

今日は基盤のお客様からの依頼を紹介したいと思います。

車両はアウディのA6セダン。 3.0のクアトロ。

「なんとなく乗り心地が悪い」との事で一旦は「じゃあノーマルに戻す?」という内容だったのですが

実際に車両が来てみるとノーマルのダンパーにH&Rのダウンスプリングが入ってる。

お客様の「なんとなく」がひっかかっていました。

もしや?と思ってテストドライブしてみたところ・・・ むむむ

別に悪くは無いけど、マンホールや路面の状況が悪い場面で

ドンッという衝撃の後、ふわっと伸び上がって着地時にポヨンポヨンと収まらない。

よく言う突き上げ。 

A6らしくない?! ダウンサスなんてバネレートは上がってるわけじゃないし

(バネレート上げたらダンパーの減衰力とのバランスが合わない)

体感としてはロールセンターが下がる分、ノーマルよりちょっとステアリングレスポンスが良くなり、

乗り心地は大きく変わらないはず。。。

 

ノーマルの状態を知らないのでなんともいえませんが

バンプラバーに乗っかってるってやつではないか・・・

ということで、まずは現状の把握から。

かっこつけて書いてますが(笑) 

やはり車高が下がっている分、1G(静止状態)でバンプラバーに乗っかってました。

注意しなければならないのは、欧州車の中には「故意にバンプラバーに乗せている」場合が

あるので、H&Rのデータを探してノーマル車高を再現し、計測。

それと現状を比較します。 

 

写真のように・・・ あ、その前に作業しやすいリヤからやってみます。

1G状態でバンプラバーにタッチするまで想定ですがノーマルは15mm~20mmの余裕が

ある計算なので、30mmくらいカットしてみます。

 

 

作業の掲載は省略しましたが、ご覧のように。

材質はウレタンなんですが、つぶれたときに中がたわむようなバネ構造になってます。

実はバンプラバーにもバネレートと同じくレート(硬さ)が存在します。

バンプタッチ(やわらかい)~潰れきる(これ以上つぶれない)までストロークも存在します。

つまり、つぶれきればストロークゼロ=突き上げ。

純正はこの部分も計算して設計してありますので【バンプラバーに乗ってしまっている】と言う事は、

車がロールしたり、何かを乗り越える場合、最初から【スプリングのレート】+【バンプラバーのレート】

の合算になり、つぶれきるまでのストロークを1Gの状態で使い切ってしまっていたり、

ちょっとした段差でバンプラバーでの吸収ができなくなりゴツゴツした乗り心地になる場合があります。

これを切ってしまうという事はあまり良い事ではありませんが、今回はカットしてみてどうか?

 

とはいえ、私達が試乗するよりも毎日乗ってるお客様の方が変化が分かるはず。

 

続きはお客様のインプレッションを待って掲載したいと思います。

 

大して変わらないし前の方がまだ良かった・・・って言われる事がありませんように(笑)