2006 VW トワレグ エンジン始動トラブル

 

『エンジンがかからないんですが・・・』

整備業の方なら、この内容の電話は聞きなれていますね^^

 

電話で状況をヒアリングし、頭の中に対象車の構造を展開。

ヒアリングした内容を一つ一つ当てはめて、原因を探る。

『こかまく状況を教えて下さい』 =トラブルがなぜ起きたか確認

『メーター内は点灯していますか?』 =バッテリー電圧の確認

『セルは回りますか?』 = 電圧が十分あるか確認

『ブルンとエンジンはかかりますか?』 =機械的なのか、電気的なのか確認

そんなやり取りの中で一つ一つ消去していく。

 

どうです?すごいでしょう。通常の会話の中から状況をたくさん拾っています。

 

でも例外があります。

 

『エンジンがかからないんですが・・・』

『燃ポンだね!』(即答)

 

そう、外車です。

 

輸入車のトラブルでよくあるのが燃料系のトラブル。

 

エンジンは、『空気』 『火』 『燃量』 この3点で動きます。

それか1つでも欠けると止まっちゃいます。

『空気』・・・スロットル系、エアフロセンサーなど

『火』・・・プラグ、イグニッションコイル、デスビなど

『燃量』・・・フューエルフィルタ、ポンプ、リレーなど

 

今回も セルは回るけどすぐ止まる、ブスブスいうけど止まっちゃう。

もちろん電気系統も怪しいんですけど、ブスブス言うって事は、

点火は良さそう、空気は当然吸入している、燃料は?

 

ということで、真っ先に怪しいと踏んだ燃料ポンプを点検します。

イグニッションONでポンプまで電気が来てるのでリレーは問題ない。

さてさて。。。。 

トワレグの燃料タンクは後部座席の下です。

サービスホールからポンプを取り出しますが、繋がっている配管が多い多い。

 

 

外れました!

単体に電気を流しても燃ポンは動きません。  やはり。

すると中から・・・

『・・・!!!!』

 

ヘドロのように真っ黒なガソリンが・・・・

 

原因は、燃料フィルターの目詰まりか、ポンプにゴミが混入し、

ポンプが壊れたようですね。

 

新品交換で無事修理完了。

 

国産車の燃料フィルターはあまり交換するって聞きませんが、

輸入車は交換しやすいような構造になっており、メンテナンスガイドにも

定期交換の記載があります。 

おうちのエアコン同様、車のフィルター関係は定期的に交換してくださいね!