2AZエンジン 異音

 

「エンジンから異音がするから大至急診てほしい」 と 

連絡をいただき、さっそく音を聞いてみると、エンジンルームからものすごい音が

 

見るからにオイル管理が悪そうだし、至る所に通すだけユーザー車検の後遺症があり、

整備されてない感が漂っていました。 

聞くと忙しくてほぼ乗りっぱなしだとか・・・

 

嫌な予感が。 

 

 

とりあえずフィラーキャップを外して覗いてみる・・・・

 

 

も、もしかして・・・

 

 

唾をのむ音がエンジンを一緒に見つめるギャラリーにも聞こえた。

 

このエンジンは2AZ。トヨタの車に多く載せられているエンジンだ。

 

このエンジンはただでさえとんでもなく問題があるエンジンで

メーカーHPでも公式にアナウンスされている通りである。

※参考 https://toyota.jp/recall/kaisyu/141126.html

     http://gazoo.com/my/sites/0001457380/mamehachi/Lists/Posts/Post.aspx?ID=491

 

しっかりオイル交換をしているオーナーさんでも初めての車検(41,000km)でエンジンを

乗せ換える事になったほどシビアで管理が必要とされるガラスのエンジン。

この件に関しては面白い記事があったのでまた後日載せるが、まずは

この目の前にあるエンジン、ある意味2AZのオイル無交換でどこまで持つか

限界にチャレンジしたとも言えよう。

 

いったい中はどうなっているのか。

見てみたい。

メカニックとしての義務。いや違う 単なる怖いもの見たさなのか。

 

気が付くと手には10㎜のソケットが装着されたラチェットが

 

 

 

 

メカニックはヘッドカバーを開けた!

 

 

 

「・・・」

 

 

閉じました。

お客様に写真を見せ、車体にも多々問題があり廃車となりました。

お仕事に忙しいのは分かりますが機械は待ってくれません。

ユーザー車検で車検代を節約しても機械は正直です。

まめなオイル交換。

昔から言われてますが最新のハイブリッドも同様、

いえ前述したピストンリングの件も同様

逆にエンジンはシビアコンディションの中で動いてます。

まめなオイル交換ではなく、定期的に交換してください。

これは私たちの利益のためにお勧めしているわけではなく、

メーカーの燃費戦争で追い込まれ過酷に生きている車のためです。

 

まめなオイル交換、これは自動車が完全な電気自動車になるまで

言われ続けると思います。

 

 

終わり