ベルト1本の重要度
みなさんは月に何回くら動かしますか???
年式も新しめ、走行距離も少ない。
けど
露天駐車場で数か月に1回動かすか動かさないかそんな車は
ちょっと危険です。
故障として比較的多いファンベルトが切れて発電しなくなり動かなくなった、
急に重ステになった、エアコンが効かないなどなど
ベルトが切れるとほぼほぼJAFさんのお世話になる羽目になります。
車検取って全然乗ってないのになんで故障するの?!
こういったお声を聞きますが、
工場に入ってくる修理事例でベルトが切れた原因は
① 久しくベルト交換していない
えー、点検してください。 車検の時など交換をおススメでご案内しても
やらなくていいというお客様に限ってこういう事が大事な場面で起こります。
それと、ユーザー車検がメインの方は点検整備をカットしてチェックもせずさらに2年
乗る方もいらっしゃいますが前述の通り。
② 久しぶりに乗った
今回の記事はこの事について事例を紹介します。
写真のように、自動車のエンジンにはプーリーと呼ばれる部品があり、
クランクプーリー(エンジン)の力を借りてオルタネーター(発電機)やエアコンのコンプレッサー
パワーステアリングなどの補機をベルトによって回転させ活動させています。
下の写真はベルトを外した状態。
長く放置された車、特に駐車場が土、砂利などの場合は、雨が降ると
地面から蒸発した雨がエンジンルーム内に水分となって付着し、
これらプーリー達をどんどん錆びつかせていきます。
頻繁に動かしている車ですと、熱ですぐに乾いてしまって錆の進行はないのですが
乗らずに放置すればするほどこのプーリーはどんどん錆びていきます。
よし、たまには車で出かけよう!と
乗り出すとどうなるか?
下の写真は 左が切れかけたベルト、右が新品。
ベルト自体消耗品なので、もちろん毎日乗っているお車でも減ってしまうのですが
錆が進行したプーリーは『やすり』のようにザラザラ。突然回り出すとベルトをどんどん
削っていきます。
サインとしては『エンジンかけ始めにキュルキュル音がする』
削れた分が緩みとなってキュルキュルと音がします。
単純に摩耗で緩みが出た場合は調整で解消できますが、プーリーがさびさびだと
最悪の場合はすべてのプーリーを交換しないと新しいベルトにしてもすぐ切れます。
という事で、定期的に乗ってあげるのがベストですが、たまにエンジン掛けるのも
とても大事なんですよね。
これに関連して、距離が短いからといって飛びついた中古車も保管の状況をよくチェックしないで
長期放置の車だと後々痛い出費になってしまいますので要注意です。
こちらはしばらく交換してないベルト。ヒビだらけですね。
彼女とデート中、、家族と旅行中。。。。
車がJAFさんに連れていかれ旅行のプランが大幅に狂う前に
しっかり点検した方が良いと思います。
事実、顧客様で1年点検など定期的に行っているお客様でこのような
トラブルは皆無です。